Phone (1) 詳細レビュー
📅 2026-05-03 更新
パッと見の特徴
Nothing Phone (1) は 2024 年発売の Android ミドルレンジ機で、63,800 円という価格帯に 6.55 インチ OLED ディスプレイを搭載した珍しい一台だ。同価格帯では液晶が主流の中、有機EL を採用することで画質面では頭一つ抜けている。Qualcomm Snapdragon 778G+ というやや古めの CPU を使うため、最新フラッグシップと比べると処理性能では劣るが、日常使いと軽めのゲームであれば十分。防水対応、5G 対応、12GB RAM という構成で、ミドルレンジの中では基本スペックをきちんと押さえている。ただし FeliCa 非対応で、おサイフケータイが使えない点は日本ユーザーにとって大きな制約になる。
Nothing ブランドの独自性として、背面に LED グリッド状のライティング機能を搭載している(詳細仕様は提供データに記載なし)。このビジュアル面での差別化が購買動機になるユーザーも多いが、実用性よりも「見た目」を重視した設計といえる。バッテリー容量 4500mAh は同クラスの平均的なレベルで、特に大容量でも小容量でもない。
総合的には「OLED 画面が欲しいが予算は 6 万円台」というニッチなニーズに応える機種。ただし CPU 世代の古さと FeliCa 非対応が足かせになる。
強み・刺さる人
OLED ディスプレイが 6 万円台で手に入る稀有性が最大の強みだ。同価格帯のライバル機種の多くは液晶を採用しており、色再現性やコントラスト、応答速度で OLED が圧倒的に有利。動画視聴、写真閲覧、ゲーム画面の色彩表現を重視するなら、この 6.55 インチ OLED は価値がある。
5G 対応で防水も対応しているため、基本的な耐久性と最新通信規格は満たしている。12GB RAM は十分な容量で、複数アプリの同時実行やマルチタスク処理でも引っかかりにくい。128GB / 256GB の 2 ストレージ展開も、用途に応じた選択肢がある。
刺さる人像:画面の美しさを最優先し、予算が 6 万円台に限定される層。特に動画配信サービスや写真編集をよく使う人、スマホゲームの画質を重視する人。ただし FeliCa が不要な環境(海外在住、電子決済を使わない)の場合に限定される。
弱み・避けた方がいい人
FeliCa 非対応は致命的な欠点だ。日本国内で Suica、PASMO、iD、QUICPay などの電子決済を使っている人には、この機種は選択肢から外れる。代替案として、同価格帯で FeliCa 対応の Android 機を探すか、予算を上げて OLED + FeliCa 対応機(例えば Pixel シリーズの上位モデル)の検討が必要。
Snapdragon 778G+ は 2022 年頃の CPU で、2024 年時点では 1 世代以上古い。最新ゲーム(特に 3D 処理が重い機種)では、フレームレート低下やカクつきが発生する可能性がある。ゲーム性能を重視するなら、同価格帯の新しい Snapdragon 782G や Helio G99 搭載機の方が有利。
バッテリー容量 4500mAh は平均的だが、OLED ディスプレイは液晶より消費電力が大きいため、実際の持ち時間は見た目の数字より短くなる可能性がある。公式の連続使用時間が記載されていないため、詳細は公式サイトを確認が必要。
避けた方がいい人:おサイフケータイを日常的に使う人、最新ゲームを高フレームレートで遊びたい人、バッテリー持ちを最優先する人。
同価格帯での位置付け
6 万円台のミドルレンジ Android 市場では、OLED ディスプレイ搭載は非常に珍しい。同価格帯の多くの機種は液晶を採用し、CPU 性能や FeliCa 対応を優先している。Nothing Phone (1) は「画面至上主義」の設計思想で、処理性能や決済機能は後回しにしている。
画質を最優先するなら Nothing Phone (1) は有力候補だが、バランス型を求めるなら同価格帯の他社ミドルレンジ(FeliCa 対応で CPU がより新しい機種)の方が実用的。ビジュアル重視 vs 実用性重視の選択肢として機能する。
結論:買うべきか
OLED 画面の美しさを最優先し、FeliCa が不要な環境にいるなら、買う価値がある。63,800 円でこのディスプレイ品質は同価格帯では唯一無二。動画視聴や写真編集、スマホゲームの画質を重視するユーザーには強く推奨できる。
一方、おサイフケータイが必須、または最新ゲームを高速で遊びたい場合は、別機種を検討すべき。FeliCa 対応で CPU がより新しいミドルレンジ、または予算を上げてハイエンド機の購入を優先した方が後悔が少ない。
「画面の美しさ」という単一の軸では最高だが、総合的なバランスを求めるなら、Nothing Phone (1) は「好き嫌いが分かれる個性的な一台」という位置付けになる。